【研究交流課題名】
国際ニューロン新生研究拠点
【日本側拠点機関コーディネーター所属部局・職名・氏名】
名古屋市立大学医学研究科・教授・澤本 和延
【支援期間】
令和5(2023)年4月~令和10(2028)年3月

従来、脳内の神経細胞(ニューロン)は胎生期に作られ、大人になった後は減少するのみであり、病気で失われたニューロンは再生しないと考えられてきました。しかし最近20年程の間に、ヒトを含む多くの動物において、出生後も脳内で幹細胞から新しいニューロンが作られ、脳の発達や再生において重要な役割を果たしていることが明らかになり、神経科学や医療分野に大きな変革をもたらしつつあります。
 名古屋市立大学は、この生後の脳が新しいニューロンを作るしくみ(「ニューロン新生」と呼びます)の研究分野で世界をリードしており、これまで海外の主要な研究者と個別に共同研究を行って成果を挙げて参りました。我々はこれら世界のニューロン新生研究者が有機的に連携し、活発に共同研究を行う「国際ニューロン新生研究拠点」を我が国に形成し、若手研究者の育成に貢献することを目標として掲げております。「国際ニューロン新生研究拠点」は、生後脳のニューロン新生を制御するしくみを包括的に解明しようとしております。